クラレオン パンオプティクス

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズ説明シリーズ

迷ったらこれ!毎日を支える万能レンズ

3焦点眼内レンズ「パンオプティクス」の魅力

白内障手術では、「どの眼内レンズを選ぶか」が、術後の見え方に大きく影響します。

中でも、3焦点レンズ・パンオプティクス(PanOptix)は、「遠く・中間・近く」のすべてをバランスよくカバーできる“オールラウンダー”として、非常に人気のあるレンズです。

今回は、このパンオプティクスの特徴と、どんな方におすすめなのかをわかりやすくご紹介します。


👁 パンオプティクスとは?

パンオプティクスは、米国アルコン社が開発した3焦点型の多焦点眼内レンズです。「遠方・近方」だけでなく、「中間距離(約60cm)」にも焦点を合わせられるのが特徴で、

  • 運転
  • パソコン作業
  • 読書・スマートフォン

など、日常生活のあらゆる距離で快適な見え方を目指しています。


🔍 パンオプティクスの特徴

項目内容
焦点距離遠方・中間(約60cm)・近方(約40cm)
見え方のバランス3距離ともバランス良く見える設計
光学構造回折型(ENLIGHTEN™テクノロジー)
光エネルギー配分遠方44%、中間22%、近方22%、ロス12%と効率的
ハロー・グレア出現するが、多くの方は順応可能

💡 なぜパンオプティクスは「万能レンズ」なのか?

 多くの人が見たい距離をまるごとカバー

  • 近く:読書やスマートフォン(約40cm)
  • 中間:パソコンや調理(約60cm)
  • 遠く:運転や風景(1m以上)

どの距離も“そこそこ”以上にしっかり見える設計が特徴です。

 特定の距離に偏らない安心感

他の多焦点レンズでは、特定の距離だけに強みがあるものもありますが、パンオプティクスはバランス型

「中間距離がぼやける」「手元だけ見づらい」といったストレスが少なく、多くの方にフィットします。

 「迷ったらこれ」と言える安心感

ライフスタイルが多様化する中で、「パソコンも使うしドライブもする。メガネなしで過ごせたら嬉しい」といった方には、バランス重視型のパンオプティクスがおすすめできます。


💡こんな方におすすめ

  • メガネにできるだけ頼りたくない方
  • パソコンもスマホもよく使う方
  • アウトドアや旅行、趣味も大切にしている方
  • 手術後も自然な見え方を望む方
  • 夜間(特に運転時)に多少のハロー・グレアを許容できる方

✍️ 医師としてのひとこと

パンオプティクスは、選定療養制度で入れることができ、現在日本で最も多く使われている多焦点眼内レンズです。

私自身も、これまで数多くの白内障手術でパンオプティクスを使用してきました。

3焦点レンズとして、遠く・中間・近くそれぞれに焦点を合わせられる設計です。中間の60センチというのはイメージしにくいと思われますが、日常生活で手を伸ばした範囲の距離にあたり、それくらいの距離が見やすいことは非常に便利です。実際に患者さんからは「その間の距離で見づらさを感じることはほとんどない」とのお声をよくいただきます。

遠方から近方まで、万遍なく自然に見えるという印象を持たれる方が多く、日常生活の中でメガネに頼る場面がかなり少なくなるレンズだと感じています。

また、これまで多焦点レンズを検討された多くの方の中には、

  • 「特別な希望はないけれど、日常を快適に過ごしたい」
  • 「ある程度のハローグレアなら我慢できる
  • 「手元30cmくらいのすごく近くは、メガネでも構わない」

といったお考えの方が少なくありません。

そのような方にとって、パンオプティクスは非常に相性が良く、多くの方に適応する“汎用型レンズ”であると実感しています。

多焦点レンズの選択肢が増えている今、「どれを選べばいいのか迷ってしまう」という患者さんも多いと思いますが、“バランスを重視したい方”には、パンオプティクスが安心しておすすめできるレンズだと考えています。


🌟 まとめ

日常のほとんどをメガネなしで過ごしたい

そんな願いに寄り添ってくれるのがパンオプティクスです。

どの距離にも対応できるバランス型の見え方。

「迷ったらこれ」と言える理由が、パンオプティクスにはあります。

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